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消毒液の代表的な成分と選び方

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2021.6.2

こんにちは、広報担当のmoroboshiです。

身の回りで見かけない日がなくなったと言っても過言ではない消毒液ですが、今回は手指や食器類の消毒液の中でも代表的な成分を3つ、ご紹介したいと思います。

 

①アルコール(エタノール)

最も代表的な消毒液の成分で、手指や食器類をはじめ幅広い物の消毒に用いられています。

アルコール分が微生物のタンパク質を変性させ、それらの作用を消失させることから真菌や細菌、結核菌、ウイルスのいずれにも有効です。

消毒用としては70%~80%が最適であり、濃度がそれより高くても低くても効果が落ちてしまいます。

しかし、同じアルコールでも「メタノール」は人体に有害なため誤って使用しないように注意が必要です。

 

②次亜塩素酸ナトリウム

強い酸化力があり、細菌、真菌、ウイルスに有効です。0.05%ほどに薄めて机やドアノブなどの手がよく触れる場所を拭き掃除するのに適しています。

注意点として金属腐食性があるため金属が錆びてしまうことや、プラスチックやゴム製品が傷んだり変色してしまうことがあるため、使用できる範囲に限りがあります。また、原液など濃度が高いものは皮膚や粘膜への刺激が強くただれることがある他、目に入ると失明する危険があるため人体に使用することは推奨できません。

 

③ベンザルコニウム塩化物

石鹸をはじめとする洗剤類と同じ界面活性剤の一つであり、濃度が高いと皮膚や粘膜に炎症を起こす可能性があるため、通常は0.05%~0.1%ほどに薄めて使用されています。

効果を発揮するためには長時間つけ置く必要があるため、手指の消毒よりも食器やおもちゃなどのつけ置き消毒に適しています。

 

他にも種類がありますが、以上3つが代表的な消毒液の成分となります。

普段の買い物の中で消毒液を購入する際は、裏面を見てどの用途に使うのかを確認し、選ぶ際の参考にしてみてください!

また、不安なことや疑問に思うことがあるときは、調剤薬局やドラッグストアの薬剤師・登録販売者にご相談ください。

安全・適切に消毒液を使用し、コロナウイルスを乗り越えていきましょう!